令和６年第２回印西市議会定例会が開催され、重要な各議案が審議された。
特に注目されたのは、「印西市ゼロカーボンシティ宣言」である。これは、気候変動問題に対する市の対応を示すもので、板倉正直市長が宣言した。市長は、「2050年までに二酸化炭素の排出量を実質ゼロにする」と述べ、持続可能な未来を目指す意義を強調した。
また、今期で提出された議案の中には、「学校給食費の無償化」に関する議案も含まれている。市長は、保護者の経済的負担軽減を図ることが目的であり、無償化の実施によって、児童生徒の健全な成長を支援する意義を示した。学校給食センターの整備が進められており、今後の具体的な実施時期についても明言された。
さらに、承認第１号から第３号においては、専決処分に関する承認が求められ、地方税法等の改正や、国民健康保険税条例などの改正が行われた。具体的には、国民健康保険税の減額対象の拡大が報告された。市民部長の川島俊之氏は、「新たに５割軽減対象世帯が36世帯増加し、約162万円の軽減が見込まれる」と説明した。
市長は、「今後も市民の負担を軽減すべく、施策に取り組んでいく」と意気込みを示し、市民からの信頼を寄せる努力を続ける姿勢を強調した。議会では様々な立場の議員から質疑が行われ、治安や福祉に関する課題への関心が寄せられる結果となった。
最終的に、提出された議案は全て否決されることなく、すべて原案通りに承認され、今後の焦点が見える形で次回の会議が期待される。