令和3年第3回印西市議会定例会では、ワクチン接種や交通安全対策などさまざまなテーマが議論されました。
まず、ワクチン接種の状況について、健康子ども部長の酒井 和広氏は、8月27日現在、65歳以上の高齢者の接種率は88.3%で、1回目接種を済ませた人数は22,875人、2回目接種者は20,717人に達したと報告しました。この成果は、関係者の努力によるものと感謝の意を表しました。しかし、課題としては、若い世代の接種率が低いことが問題視されています。接種率を向上させるため、市はSNSや広報を駆使して正しい情報を発信し、周知に努める方針だと述べました。
次に、交通安全対策について、議会公明党の藤江研一議員は、特に通学路における危険箇所の管理について質問しました。教育長の髙橋 清氏は、児童の安全確保が重要であるとし、交通指導員の配置や通学路の安全対策に関わる地域の協力体制が整っていることを強調しました。しかし、全ての地域で交通指導員が任命されているわけではなく、不在地区について早急な対策が必要との流れが見られました。
さらに、公共交通の充実についても言及があり、特に高齢者の移動が重要なテーマとして浮上しました。市街化調整区域内の高齢者を中心に、交通不便地域における移動手段の確保が求められていることから、市は地域住民への意見聴取や、利用状況の解析を通じて、より柔軟な公共交通サービスの提供を図る意向を示しました。
また、印旛中央土地区画整理事業においては、現在までの進捗が議論され、施設整備が順調に行われている状況が報告されました。しかし、地域住民の安全を確保するため、環境影響評価や慎重な検討が求められています。
以上のように、定例会ではワクチン接種の進捗状況や交通安全対策、公共交通の充実に向けた具体的な取組が議論され、市民の安全や福祉に向けた取り組みが進められています。今後も、議会における市民の声を反映させながら、充実した施策を進めていく必要があります。