印西市議会では、令和元年第2回定例会が行われ、議員たちが公共施設の老朽化や利用状況について意見を交わした。
特に、公共施設の現状と今後の管理方針に関する議論が焦点となった。印西市の公共施設等総合管理計画においては、施設保有量の縮減がテーマでもあり、「今ある公共施設の全てを維持することは困難になる」との認識が示された。
教育部長の伊藤哲之氏は、閉校となった学校施設の利活用として、地域住民の意見を聞く重要性を強調し、「印西市公共施設等活用方針にのっとり進めてまいりたい」と述べた。また、旧本埜第二小学校の管理についても、地元のボランティアによって草取り作業が行われているとのこと。
公共交通に関する質問も相次ぎ、特に「スワン号」についての利用状況や運行方式についても議論があった。現在の利用者数は少ないものの、「日常的な移動手段として必要である」との意見が多く、地域公共交通会議での検討が求められた。
さらに、農地に関しても、耕作放棄地や高齢化に伴う農業従事者の減少に対する対策が議題となった。農業委員会事務局長の渡邊文秀氏によると、相続が完了しない農地に対しては連絡可能な方の確認に努めるとのこと
住民が農地を適正に管理することが課題となっており、今後も細やかな対応が求められる。印西市は、農業の盛んな地域として、地域住民が協力し合い、対策を進めていく必要があるとしている。
このように、印西市議会は公共サービスや地域の要望に応えつつ、地域の特性を生かした発展を模索している。
今後、公共施設のあり方や地域の公共交通網の充実が、印西市の更なる発展につながることが期待される。