令和4年第2回印西市議会定例会が開催され、市民が関心を寄せるテーマを中心に各議員から活発な質疑が行われた。特に焦点となったのは、地区計画、地域公共交通、ヤード問題の3つのテーマであった。
地区計画について、玉木実議員は「千葉ニュータウン地区における住環境の変化を認識し、地元住民の声を反映した計画の重要性」を訴えた。これに対し、都市建設部長の櫻井敦氏は、「良好な住環境を維持するために地区計画の必要性を認識しており、今後も地域住民との合意形成を重視していく」と応じた。
地域公共交通に関する質問では、同じく玉木議員が「印西市のデマンド交通の収支率が極めて低い」ことを指摘した。地域交通の改善について、小林正博企画財政部長は、「認知度向上や路線の見直しが必要であり、今後、利用促進の活動を積極的に行っていく」と方法論を示した。
また、ヤード問題についての議論は、近年の環境保全の観点からも重要である。玉木議員は「市内のヤード数が増加している現状を問題視し、適正化を求める声が高まっている」と述べ、環境経済部長の岩井大治氏は、「今後の市としての規制強化に向けて、必要な対策を整備していく」と意欲を示した。
さらに、一般質問の中では、新型コロナウイルス感染症の影響が各分野に与えた影響も言及され、特に教育、福祉の分野での人員不足やサービスの提供方法にも改善の余地があるとの見解が多くの議員から示された。
今回の定例会では、印西市民の福祉や教育、水環境保全への理解がさらに深まるとともに、各議員の事務的な質疑応答が活発に展開された。議会の構成員たちは、市民の意見に耳を傾け、行政と市民が連携してより良い地域づくりを目指す姿勢を示したようだ。