令和5年第4回印西市議会定例会が開催され、多くの議員が参加した。特に議題となったのは、データセンターと市民の共生関係、また地域交通支援としてのバス利用についてだった。
各議員からの質問の中でも、加藤亮二議員はデータセンター建設ラッシュについて言及した。地域への影響や、固定資産税収入の増加の裏にある市民への負担を考慮する必要性を強調した。これに対し、板倉市長はエネルギー消費の管理の重要性を述べ、市としての対応策を講じていることを説明した。市民との共存を図っていく姿勢を示している。
次に、高齢者の移動手段に関する質問では、加藤議員が70歳以上の高齢者に無料乗車カードを交付する取り組みを紹介した。さらに、民間のバス事業者との連携を強化し、地域のバス利用も含めた支援についても意見が交わされた。福祉部長である青木恵巳子氏は、他市の事例を参考にしつつ、柔軟な対応を検討していると答弁した。
また、孤独・孤立対策については、青木部長が国の法律に基づく取り組みや他市の事例を踏まえ、市民との協力体制の必要性を訴えた。第211回国会で成立した孤独・孤立対策推進法は、市民の生活支援の手立てを強化するための基盤となっている。
さらに、教育環境や公民館の運営についても議論が交わされた。特に図書館の運営形態については、専門職員を確保しつつ、利用者サービスの向上を図るべきという意見が大勢を占めた。教育長の大木弘氏は、図書館協議会の答申を基にした運営方針を明かした。
最後に、水道未整備地域の消防水利について質疑が行われた。市長は、水利設置の必要性と地域住民の協力を求める意向を示し、安全対策に万全を期す考えを強調した。今後も行政として、市民の生活環境向上に努める姿勢が求められる。