令和5年第3回印西市議会定例会が9月5日、開議された。
議会では、開発行為と教育環境の整備についての質問が目立った。まず、会派「TO BE」代表の稲葉 健議員が、教育環境の整備に関する発言を行った。「開発行為が進む中、教育環境の整備が追いつかない現状を市長はどのように捉えているか」と質問した。
これに対し、市長の板倉 正直氏は、「開発の進捗状況を踏まえ、公共公益施設の整備が重要であると認識している」と返答した。さらに、稲葉議員は「小学校の分離新設をどのように考えているのか」と具体的な質問を続けた。その内容に対して市長は、学校施設の増改築を行いながら新設の方向性を検討していると述べた。
また、(仮称)印旛児童相談所の新設についても言及した。稲葉議員はそのメリットとデメリットについて質問し、市長は「児童相談所の近接化により迅速な対応が可能になる」などと説明した。一方で、現時点でデメリットは想定されていないと強調し、地域のニーズに応じた連携を進めているとの意向を示した。
次に、介護に関する質問が飛び出した。特にヤングケアラーや老老介護についての実態を把握し、対策を講じる必要性が指摘された。市長は、ヤングケアラーの実態を把握し、必要な支援を行う考えを示した。
さらに、市が掲げるカーボンニュートラル宣言に向けた取り組みも議論の対象となった。市長は「2050年のカーボンニュートラルを目指し、推進本部を立ち上げた」と発言し、具体的な行動計画の策定を進めていることを明らかにした。
また、行政のDX推進状況にも触れ、特に生成AIの活用に力を入れる意向を示した。市長は「業務効率の向上を図りながら、先進的な取り組みを進めていく」と力説した。
終わりに、印西市内で行われる各種イベントについても質問があり、特にイルミネーション関連のイベントに関する進捗が語られた。市としては地域の活性化に向けたイベントの促進に力を入れており、今後の発展に期待が寄せられている。また、ふれあいバスの利便性向上についても言及され、地域住民のニーズに応えるための施策が進められていることが確認された。