令和6年第2回印西市議会定例会が行われ、議題としてさまざまな問題が扱われた。特に、学校給食の無償化と市有地の有効活用についての議論が白熱した。
本会議では、学校給食の無償化の方針が報告され、実現が期待されている。三門教育部長によると、無償化は令和6年9月分から実施される。この計画は、子育て世帯の経済的負担を軽減するものであり、学校給食の内容も充実させる必要があるとの主張があった。
また、近隣市との給食費比較もなされ、印西市の給食費は平均よりも高いことが明らかになった。市の教育部長は、給食についての質の向上を図るために、特に副菜の充実に関しては考えていないと述べた。
次に、市有地の問題も取り上げられた。櫻井正夫議員が市有地の利用状況や今後の活用について質問を行い、岡本総務部長は具体的な面積データを示しながら、市有地の農地や山林の管理について説明した。特に、師戸地先の市有地については、コスモス畑として利用されている旨の発言もあり、早急な意見集約と方針決定を求める意見があった。
加えて、公共施設予約システムの問題が提起され、システムの改善や利用者からの声について議論が交わされた。特に、抽せんの仕組みや予約に関する情報が不足しているとの指摘がなされ、今後の改善が期待されるところだ。
最後に、部活動の地域移行についても懸念の声が上がった。保護者や児童生徒からは、経済的負担が増加することに対する不安が寄せられた。教育長はこれに対し、地域クラブの設置や指導方法の見直しは進める意向を示したが、保護者に対する具体的な支援策については明言しなかった。
印西市は、今後もこれらの問題に対して慎重な議論を続け、改善に努めていく方針を示した。市民の声を基にした柔軟な政策展開が期待される。