令和3年6月の豊山町定例会では、さまざまな重要な議題が取り上げられた。特に、コロナウイルスワクチン接種や地域の安全対策に関する問題が注目を浴びた。
初めに、新型コロナウイルスのワクチン接種状況について報告がなされた。
現在、豊山町内では65歳以上の高齢者に対する接種が進められており、接種希望者の79.4%が一回目の接種を完了した。町は、接種の選択肢を増やすために、名古屋空港での大規模接種と地域医療機関での接種を並行して推進している。
また、ワクチン接種の予約方法についても、最近ではウェブ予約が可能となり、電話予約との併用が行われている。今後は65歳未満の接種も進める計画が立てられている。
次に、オオキンケイギクの駆除とその影響についての議論も行われた。オオキンケイギクは特定外来生物に指定され、地域の生態系に悪影響を及ぼす可能性が指摘されている。町は、管理された地区で駆除作業を進め、住民参加による清掃活動の強化も考慮している。一部の町民からは、草刈りやごみ拾いの活動を共同で行うことを提案され、町はその方向での取り組みを検討する方針を示した。
また、境川の改修事業についても重要な報告があった。この事業は、豪雨による溢水を防ぐため、川底を掘り下げ、護岸の改修を行うもので、名古屋市との共同事業として進められている。町は、改修工事に際し、周辺の生態系への配慮を重視していく意向も表明した。
さらには、郷土資料室のリニューアル計画も発表された。新たに収集した資料を生かし、訪れる人々に豊山町の歴史を楽しんでもらうことを目的としている。展示のリニューアルは町制50周年を契機に行われ、地域の歴史や文化への理解を深める手助けとなると期待されている。
最後に、豊山町では、今後も地域の皆様の健康を守るために、新型コロナウイルスに対するあらゆる対策を継続するとともに、充実した地域医療体制や防災対策の整備に努めていく意向が示された。行政から地域への理解を深める活動が求められており、町としても様々な施策を展開し、町民と共に課題を解決していく姿勢が求められる。