令和6年6月28日、尾張旭市議会は第3回定例会第5日目を迎えた。
今回の定例会では、各議案及び陳情に関する討論が行われ、重要な議作業が進められた。
主な案件には、一般会計補正予算や個人番号の利用に関する条例改正などが含まれ、特に補正予算に関しては多くの関係者が出席した。
予算決算委員長の芦原美佳子氏は、補正予算について「全員賛成により可決した」と報告。
第35号議案の令和6年度尾張旭市一般会計補正予算の詳細も述べられた。
1億4,700万円の総額が議案に含まれており、特に高齢者新型コロナワクチン接種に関する費用が話題となった。
こちらに関しては、「自己負担が2,500円、市の一般財源は4,500円である」といった具体的な数値が示された。
また、福祉文教委員会からは、愛知県後期高齢者医療広域連合の規約変更についても報告が行われ、健康保険証が資格確認書に代わるという内容に対して、市民からの懸念の声も挙がっている。
反対討論を行った榊原利宏議員は、マイナンバーカードの導入に強い懸念を示し、「個人情報保護について信頼を寄せていない」と語った。
さらに、議会では複数の陳情についても審議された。
議員からは、最低賃金の引き上げに関する意見が出され、経済の好循環の必要性が強調された。
この提案は残念ながら舌足らずで不採択となったが、その背景には中小企業支援策が求められているとの声が存在した。
討論の中で、「介護職場の夜勤体制」についても話題に上がり、改善を求める声があった。
さらに、教職員の長時間労働の解消に向けても施策が求められ、様々な議論が交わされた。
こうした議論を経て、最終的に全ての議案が可決され、議会は終了した。
柴田浩市長は、今後の議会の活動に対し感謝の意を表し、会議を締めくくった。