豊山町議会第3回定例会が令和2年9月7日に開会された。議会では、20件の審議が予定されており、中でも財政健全化と新型コロナウイルス対応について重点的に報告された。
町長の服部正樹氏は、新型コロナウイルス感染症について触れ、町民の不安を軽減する努力をすると述べた。現在、町内で感染が確認されているのは3名であり、必要な情報を発信する方針を強調した。
この定例会では、令和元年度の財政健全化判断比率と公共下水道事業特別会計資金不足比率についての報告も行われた。小川徹也総務部長は、「本町の財政状況は健全である」と監査委員の意見を引き合いに出し、様々な報告が全て議会に配付された旨を伝えた。
また、議案71号として提案された豊山町総合福祉センターの指定管理者について、新しい管理者として豊山町社会福祉協議会が選定されたことが説明された。生活福祉部長の日比野敏弥氏は、非公募の選定理由として、地域の状況に精通していることを挙げた。さらに、管理対象の施設には、福祉コミュニティセンターや児童館などが含まれる。
議案72号では、学校の校内LAN整備に関する工事請負契約が提案され、この施策により、生徒は最大40台の端末を利用した学習ができる環境が整うという。安藤憲司教育委員会事務局長が詳細を説明し、現役の教育現場でのデジタル化を目指す意義を強調した。
その他にも、監査委員と固定資産評価審査委員会のメンバー選任に関する議案が処理され、多数の特別会計決算認定が推奨された。議長の岩村みゆき氏はこの日、タブレットの導入によるペーパーレス化も議会の新たな試みであると伝えた。
全体を通して、議会は新型コロナウイルスの影響も考慮しながら、順調な町の運営と新しいサービスの提供に向けて動いている。議会は24日までの会期中に各議案について審議し、次回の定例会に向けた準備を進める方針である。