令和3年9月22日、豊山町議会第3回定例会が開催され、複数の重要議案が可決された。
日程では、議案第47号から議案第61号までが主要な焦点であり、特に「豊山町町制施行50周年記念事業基金条例が制定された。更に、個人情報保護に関する条例改正や税条例の改正も全て原案の通り可決されている。
議案第50号に関して、令和2年度の一般会計歳入歳出決算認定が議論を呼んだ。反対意見として、山本亮介議員は「新型コロナウイルス影響で厳しい財政運営を余儀なくされた」とし、国民健康保険税の増税についても言及した。しかし、岡島政信議員は「町の50周年に向けた準備が進められた」として賛成の立場を示した。
また、議案第52号における後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算についても激しい議論が展開された。山本亮介議員は軽減制度変更による影響を指摘し、368人が負担増となったことに異議を唱えた。対して、岡島剛議員は後期高齢者への健診の充実を評価した。
日程第3には発議第4号において、定数改善計画の早期策定・実施と義務教育費国庫負担制度の拡充を求める意見書が提出された。発起人の岩村みゆき議員は、現行制度の見直しを提案し、全員の賛成を得て可決された。
さらに、日程第4ではコロナ禍による地方税財源の充実を求める意見書が上程された。議の結果、こちらも全員賛成のもと忘れられた状況が解消され、地方への財源確保の必要性を訴える内容が確認された。
最後に、町長の鈴木邦尚氏は定例会の閉会に際し、出席議員に対して感謝の意を示され、特段注意を必要とする新型コロナ対策の重要性にも触れられた。議会全体が一丸となり、質疑応答をもって意見を交換し続けたことが印象的であった。