令和2年3月10日、豊山町において第1回定例会が開催された。この定例会では、町長の施政方針や多くの議案が審議され、特に中学生の海外派遣事業や国有財産購入等の重要議題が取り上げられた。
町長の施政方針は「一人ひとりが輝く暮らし豊かなアーバンビレッジ」の実現を目指しつつ、地域の課題に対する明確なビジョンを示した。坪井孝仁議員は、施政方針の中で10年後、20年後を見据えた重要施策について質問した。町長は、福祉、教育、防災といった分野での施策を重点的に進めると述べた。
また、議案質疑では中学生の海外派遣事業が注目された。議員は、参加者選考の透明性について指摘し、就労を始める見込みの教員が随行員として参加することを説明した。一定の自己負担の意向も示されたが、金額の具体性については今後検討されるとのことだ。
国有財産の購入に関して、町長はこのプロセスが随意契約で行われ、価格が評価額の範囲内であれば契約締結を進めると説明した。議員らは、必要性からみて町民にとって大きな利点がもたらされることを期待している。
学校給食費に関しては、臨時休業中の対応が検討されており、給食センターの適正運営についても呼びかけがあった。この中で、新年度の給食再開時期や内容は見定められることに注目が集まっている。
スカイプールおよび社会教育センターについての改修計画も議論されたが、これらは老朽化が進んでいるため、迅速な対策と新たな施設建設が求められる場面となった。特にスカイプールの維持管理に関しては、将来を見据えた長期的な戦略が必要との意見が挙げられた。
このように、定例会では様々な議題が設けられ、議員たちが活発に意見を交わした。町政運営にとって重要なターニングポイントとなる会議であった。