令和6年3月4日、豊山町議会第1回定例会が午前9時30分に開会された。
出席議員は10名であり、町長の鈴木邦尚氏が施政方針を述べた。具体的には、元旦に発生した震度7の地震に対する復旧支援や、続く社会・経済の厳しさに言及した。特に、復旧支援の継続と、今後の防災計画の見直しが重要であると強調した。
施政方針の中で町長は、町民が安心して生活できるよう、様々な施策の実施を宣言した。「災害に強いまち」「子育てに優しいまち」「DXを実感できるまち」といった7つの視点に沿って各種事業を展開していく方針を示した。特に、防災対策の具体的な施策として、避難所や防災井戸の設置が挙げられた。これにより、地域の防災機能が高まることが期待される。
また、町立保育園の副食費の無償化など、子育て支援が拡充される。この施策は、子育て世帯への経済的支援を目的としたものであり、町の魅力を高める重要な要素であると町長は述べている。教育環境の充実に向けた改修や、新たな支援策も計画されている。
その他、デジタル技術の活用による業務効率化や、町民の参加を促す地域活動の充実が図られる予定だ。町民とのコミュニティ形成や交流が深まる施策が進められるとし、町民一人ひとりの協力が必要不可欠であると述べた。これら一連の施策により、町の活性化を図り、豊山町の価値が高まることが期待されている。
施政方針に続き、31件の議案が一括審議され、質疑応答や討論が行われた。手数料条例の一部改正や工事請負の変更契約についても審議され、全議案が原案通り可決された。議長の坪井孝仁氏は、全議案が通過したことに対し、出席者に感謝の意を述べ、会議を散会した。今後のさらなる議論と取り組みが町の発展に繋がることが期待される。