令和6年3月11日、豊山町議会の定例会が行われ、さまざまな政策課題が議論された。
本会議では、まず防災対策に関する質疑が行われた。議員は最新の能登半島地震を例に取り、特に高齢者や障がい者の避難支援に関して触れた。「災害時の避難行動要支援者が多い本町において、個別避難計画の策定は急務だ。各家庭が事前に準備を整えることが重要である」と指摘した。
続いて、中学校施設の整備計画についても話題に上った。構想会議の進捗状況に関する報告では、「住民の意見を十分に反映させるための場が設けられるべきだ」との意見が出された。教育委員会は、「過去の住民意見を踏まえ、今後も説明会を通じて意見を集めてまいりたい」と答弁し、意見を反映する姿勢を強調した。
交通政策に関しても議論が交わされた。豊山町では、タウンバスのダイヤ改正が行われたことが評価された。一方で、今後のデマンド型交通の導入が計画されており、議員は「地域特性を活かした持続可能な交通体系の構築が重要である」と訴えた。
最後に、ワーク・ライフ・バランスの重要性と高齢者支援政策に関する意見も述べられた。議員は、「町の宝である職員を大切にしつつ、地域社会全体の支援体制も強化する必要がある」と結論づけた。これらの意見は、今後の町の施策に大きな影響を与えることが期待されている。