令和2年3月2日、豊山町議会第1回定例会が開催され、町長の施政方針が説明された。今回の定例会では、全体で25件の審議が行われる予定である。特に注目を集めたのは新年度に向けた予算刈り込みであり、町長は町民が住みやすい環境を実現するための施策を強調した。
町長の服部正樹氏は、開会挨拶の中で新型コロナウイルスの影響を考慮し、感染予防策として傍聴者にはマスク着用とアルコール消毒をお願いすると述べた。さらに、町長は今回の議会においては、5件の補正予算を含む計25件の議案について審議を求めることを明らかにした。
施政方針において服部町長は、「町民の皆さんが住みやすく健康で安心して日々の生活を送ることができる町を目指すことが重要」と訴え、主な施策として小中学校におけるエアコン設置、ICT教育の推進、新給食センターの建設などを挙げた。また、国産初のジェット旅客機スペースジェットの最終組立工場が完成し、周辺地域がさらなる飛躍を遂げていることにも触れ、地域の振興を図ることが町行政の重要な使命であると強調した。
また予算案の概要が発表され、一般会計の総額は77億4,400万円、対前年度比で6.6%の増加が見込まれている。町民税においては、個人町民税は給与所得の増加によって前年度比1,679万8,000円の増加が期待されているが、法人町民税においては税制改正の影響を受け、法人税割の税率が引き下げられる見込みである。音環境への対策費や交通ネットワークの整備なども重要な施策として位置付けられており、全体としてバランスの取れた予算案が示された。
町民のニーズに応えるために、福祉、防災、教育など多岐にわたる分野での施策が展開される予定だ。特に高齢者や子どもたちの安全を確保する施策は、高く評価されている。