令和2年豊山町議会第2回定例会が、6月9日に開催された。
出席議員は10名であり、欠席議員は存在しなかった。議長の岩村みゆき氏は開会の際、前日の一般質問での不適切な発言について触れ、議事録の精査を行う旨を強調した。議事が進められ、議案第55号から議案第68号までが議題に上がった。
特に重要なのは、委員会付託議案となった議案第68号だ。これは令和2年度一般会計補正予算に関するものである。具体的には、新たな町独自の支援策として6つの案が示され、その資金の一部を財政調整基金からの繰入れで賄う内容だ。これに対して、坪井孝仁氏は質問を行い、支援策の背景や目的について尋ねた。
坪井氏は、町民の生活を支援するためにどのような考えで支援策が設定されたのか、具体的にその掘り下げを希望した。これに対し、井上武氏が答弁。新型コロナウイルスの影響による支出増加や家計負担の軽減が支援策の主要な理由であることを説明した。特に、子育て世帯への具体的な支援として、新生児給付金や学校給食費の無料化が含まれていることを明示した。
さらに、坪井氏は、他の世代や世帯に対する支援策が将来的にどうなるのか、また事業主に対する支援策の必要性についても言及した。これに対し小川徹也総務部長は、財源が限られているため、まず町民の生活支援を最優先に考える方針を示した。今後の支援策については、近隣自治体との比較や国・県の動向を見つつ、検討を重ねる必要性も強調された。
最後に、議案全体の質疑が終了し、各議案は所管の常任委員会に付託される運びとなった。議会は午前9時48分に散会した。議論の内容は今後の豊山町における支援策の実施に向けて、重要な指針となる可能性が高い。