令和4年6月14日に開催された豊山町議会第2回定例会では、複数の重要議題が取り上げられた。
本会議では、議案第37号から41号までの質疑が行われ、特に令和4年度の一般会計補正予算に関する議案第40号が焦点となった。補正予算の中で最も注目されたのは、タウンバス運行事業に関連するバスロケーションシステムの更新だ。産業建設部長の高桑悟氏は、国のデジタル田園都市国家構想推進交付金を活用し、137万円が計上されることを説明した。
坪井孝仁議員は、タウンバスの運行本数や運行時刻について住民からの悩みが寄せられているとし、増便の必要性を強調した。高桑部長は、コストの増大に懸念を示しつつも、引き続き補助制度を活用していく方針を述べた。また、岡島剛議員は、名古屋空港利用促進補助事業の状況について質問。近年のコロナ禍に伴う利用者の推移を示し、周知の重要性を訴えた。
新型コロナウイルス関連の質疑も多く、柴田賢一議員は、接種率の向上に向けたノババックス製ワクチンの取り扱いについて質問した。生活福祉部長の日比野敏弥氏は、ワクチン接種の現状と、対応策について詳細に説明した。また、コロナ対策としての接種体制も整えられつつあると伝えた。
さらに、若者への接種に関する質問もあり、接種率の低さが指摘された。日比野部長は、接種率向上を目指し、保健所での相談体制が整っていることを強調した。
子育て支援に関しては、作野桂子議員がAIを活用した母子手帳アプリについての質問を行い、利用促進策について意見を交わした。日比野部長は、アプリが育児支援に役立つとし、手続きの利便性向上について述べた。情報の周知方法としては、広報やSNSを活用していくと回答した。
本定例会は、質疑を経て全議案の付託へ進み、円滑な議会運営がなされたことが確認された。議会は、今後も地域課題の解決に向けた取り組みを続けることを誓った。