令和4年豊山町議会第3回定例会が開催された。
議事は午前9時30分に開始し、まずは町議会運営についての改善策が紹介された。議長の水野晃氏は、インターネットを活用した映像配信を行うことに言及し、「町民に対して、より積極的な情報公開を行う」と述べた。
町長の鈴木邦尚氏による挨拶が続いた。町長は「今回の定例会では19件の審議をお願いする」とし、具体的な案件内容についても触れた。また、監査委員から報告された「令和3年度歳入歳出決算審査意見書」における誤りについても伝えられた。
日程に入る前に、会期の決定が行われ、今期定例会の会期は9月21日までの17日間に決定された。議長が「異議なし」と宣言したことにより、会期は確定した。続いて、日程第3の「諸般の報告」が行われ、報告される議案の詳細が議員に配布された。
報告第2号では、損害賠償に関する専決処分が議題に上がり、具体的な賠償額が8万5,800円であることが明らかにされた。損傷理由は家屋調査の際に車両が接触したことである。
また、報告第3号では、豊山町の財政健全化判断比率についての報告があり、その健全性が確認された。続けて報告第4号では、公共下水道事業における資金不足比率も報告され、こちらも健全との評価を受けたことが伝えられた。
その後、議案の提案説明に移り、議案第43号の教育委員会委員の任命が行われた。鈴木森晶氏の任期満了に伴うもので、城崎市議会からの賛成によって再任が決まった。続く議案第44号では、公示法の一部改正による選挙運動の公費負担限度額の引き上げについて提案された。
さらに、人事案件として職員の育児休業に関する条例の改正が議論され、育児休業制度の整備が図られることとなった。議案第46号及び第47号では、道路構造に関する技術基準と移動円滑化に関する基準の整備について改正案が提出された。
多岐にわたる議題が上程された中でも、特に新型コロナウイルスに関連する報告や決定が多く、感染拡大を防ぐための新たな施策に町民の理解を求める声も上がった。