令和5年3月13日、豊山町議会第1回定例会が開かれ、一般質問ではさまざまな重要なテーマが取り上げられた。
特に、大口司郎議員による洪水対策に関する質問が注目を集めた。彼は豊山町の洪水対策について「特に豊場の杉の木川、久田良木川、堂前川の河道の状況はどうか」と切り出し、排水機場の能力不足が洪水のリスクを高めているとの懸念を示した。これに対し、産業建設部長の高桑悟氏は、河道の改修について言及し「準用河川堂前川の改修計画については、名古屋市との共同管理で進行中」と答えた。さらに、洪水に対する確率降雨と安全性についても詳しく説明が行われた。
また、作野桂子議員はSDGs推進について質問をし、町のリーダーシップを求めた。町長の鈴木邦尚氏は「SDGsを推進するためには町民参加の取り組みが必要である」と強調し、具体的なアクションプランの策定を約束した。特に、廃棄物処理の減量化が必須で、多くの町民に意識改革を促す重要性を述べた。さらに、教育現場でのSDGsに関する取り組みも進めていくことが求められた。
次に、地域の消防団員の確保という議題が取り上げられた。岡島剛議員は「消防団員数が減少している」と指摘。また、女性消防団員の増加についても言及し、地域の防災活動において女性の役割がますます重要になっていると語った。小川徹也企画調整部長は「女性消防団員の活躍を評価し、さらなる加入促進を進める」と述べた。
PFAS問題に関しては、山本亮介議員が焦点を当て、「水道水から有機フッ素化合物が検出され、住民の健康に甚大な影響を及ぼす可能性がある」と指摘した。これに対し、生活福祉部長の日比野敏弥氏は、「環境省や県との連携を図り、引き続き注意深く検査を行う」と回答し、血液検査などの調査を要望する姿勢を示した。
ごみの処理については、岡島政信議員が家計系ごみの排出量について質問し、リサイクル促進に向けた取り組みを求めた。これに対し、生活福祉部長は「町民啓発のためのイベントを増やし、子供たちへの環境教育を強化する」と答えた。
今定例会での一般質問を通じて、議員たちは豊山町が直面している多くの問題に対する解決策を町に求め、町の将来に関する具体的な施策を提言した。これにより、町民の安全や健康に対する視点が一層強化されることが期待される。