令和4年豊山町議会第1回定例会が開催された。
鈴木邦尚町長が施政方針を説明し、ウィズコロナに対応した施策の重要性を強調した。岩村みゆき議員と質疑応答が行われ、町の未来像や新組織の設立に関連する課題が浮き彫りとなった。
鈴木町長は、新型コロナウイルス感染症がもたらした影響について言及した。特に家庭への影響や商工業者の事業継続問題、子育て支援の充実の必要性を訴えた。さらに、デジタル化の遅れや非接触型の行政手続きへの対応が求められていると指摘した。
「一人ひとりが輝く豊山町」を目指し、町の将来像に向けた施策を推進する考えを示した。また、防災拠点の整備や教育環境の改善に取り組む姿勢を強調し、具体的な例を挙げて説明した。
議案質疑では、町の重要施策を企画・調整するための企画調整部の設置が取り上げられた。鈴木町長は、増加する行政課題に対応するための組織改編の必要性を訴えた。この部では、部局間の情報調整や、迅速な意思決定を行う役割が期待されている。
第11号議案では生涯学習推進審議会の委員増員について、安藤憲司教育委員会事務局長が新規の参加者を一般公募する方針を述べた。
議論は多岐にわたったが、特に高齢者の移動支援や子育て支援施策が注目を集めた。高齢者割引制度の試行も新たな試みとして取り上げられ、今後の展開が注目される。町の施策に対する町民の理解を得るため、広報活動や懇談会を計画することが決まった。
質疑を終えた後、議会は正式に議案を各常任委員会に付託することを決定し、会議は散会となった。