令和5年第3回北名古屋市議会定例会が9月22日に開かれ、多くの議案が審議された。
重要な案件である令和4年度一般会計決算について、議案第45号は賛成多数で可決された。
新市長就任を受けた決算が報告され、渡邉麻衣子議員は反対の立場から、「厳しい生活に対する施策が求められる中、市独自の持ち出しが最小限に絞られている」と警鐘を鳴らした。財政破綻の危機を指摘し、市民生活を守るための温かい福祉施策の必要性を強調した。
一方、神田薫議員は賛成の姿勢を示し、「歳入が前年よりも増加していることは評価すべき」と述べ、特に法人市民税が貢献したことを挙げた。決算結果は、歳入が317億円、歳出は303億円、実質収支が黒字に転じている。
また、議案第47号の国民健康保険特別会計決算の認定について、川渕康宏議員は反対意見を表明した。彼は、国の制度が被保険者に過度の負担を強いていると指摘し、地方自治体の責任を果たすよう求めた。
一方、議案第60号の私学助成に関する意見書も採決され、地元の教育現場が抱える課題を述べられ、教育予算の拡充の重要性が強調された。
最後に、太田市長は、今後の市政運営においても議員の手腕が不可欠であると述べ、議会での議論を重視する姿勢を示した。また、市民参加の説明会を開催し、市民の声を反映させた新しい北名古屋市を作ることを目指すと語った。