令和5年第3回北名古屋市議会定例会が、8月25日に開催された。
参加した議員20名は、14件の議案を審議する。主な議案は、過去1年度の各会計決算の認定である。
太田考則市長は、決算議案について慎重な審議を求めた。具体的には、一般会計決算の収入が317億3,381万円、歳出が303億3,644万円で、差し引き13億9,737万円の黒字であったと報告した。また、歳入の42.1%を占める市税の収入が142億3,805万円、収納率は97.2%に達したことも強調した。
令和4年度の特別会計では、国民健康保険特別会計の収入が70億2,610万円、寿命医療特別会計収入は13億4,820万円だった。国民健康保険税の収納率は73.9%であり、今後の改善が求められる。特に民生費が136億8,925万円に上り、前年と比べて減少していることを示した。
各議案どうしの影響を考える姿勢もあり、大林栄二財務部長は、令和5年度の一般会計補正予算について説明。歳入が311億3,661万円に達する見込みで、特に国庫及び県の補助金の内容を詳述した。想定以上の財源調整が成果を上げているとの見解を示した。
議案審議の際、議員間では疑問や意見が交わされ、財政の健全性をどう維持していくかが主要なテーマとなった。特に、資金不足比率や健全化判断比率について詳しい数値も並ぶ中、北名古屋市の健全な運営が求められている。
議長は最後に、公開の場での質疑や討論が議事進行で重要である旨を述べ、次回の議会を9月6日に開催する旨を告知した。議会には引き続き、透明性を維持しつつ議論を進め、多様な意見を反映させる姿勢が求められる。