令和3年6月11日、北名古屋市議会は第2回定例会を開催した。
議事では、令和3年度北名古屋市一般会計補正予算や市税条例等の一部改正など、計7件の議案が議題となった。特に、福岡康議員からの一般質問では、北名古屋市の野外彫刻の活用に関する提案が注目を集めた。福岡議員は、市内には58点の野外彫刻が存在し、その活用が市民の文化的な生活向上につながると強調した。また、「地域の景観資源を生かしたまちづくりには、市民と共同で進める施策が重要」と町づくりの視点から訴えた。
続いて、熊澤真澄議員も災害時の水確保に関する課題について質問し、消防用深井戸を利用した生活用水の確保の可能性を探った。本市の防災環境部防災交通課長は、井戸水の活用について、災害時のトイレや洗濯用水としての利用が可能であるとした。
一方、間宮文枝議員は新型コロナウイルス感染症がいかに女性に影響を与えているかを指摘し、特に生理の貧困や避難所での感染予防対策についての取り組みを求めた。その中で、各市町の動きにも言及し、北名古屋市の取り組みは他自治体に引けを取らないと述べた。
渡邉麻衣子議員の提起した脱炭素社会への取り組みに関する意見も発言された。この中で、再生可能エネルギーの拡充に向けた具体的な施策の必要性が強調された。さらに、今後の重要な課題として地域住民との連携が挙げられ、相互の理解による持続可能なまちづくりが求められた。
討議の中で、阿部武史議員からは、公共施設の統廃合が市民生活や地域に与える影響についての見解が示された。また、東庁舎の廃止に向けての財政的な試算や課題についても具体的な見解が求められた。