令和3年第2回北名古屋市議会定例会が開催された。
議事では一般会計補正予算や市税条例等の改正が主要な議題となった。
市長の長瀬保氏は、会議冒頭で新型コロナウイルス対策を強調し、ワクチン接種が現在進行中であり、65歳以上の高齢者へは接種率が約85%に達したことを報告した。
さらに、市長は近年の水害対策の必要性についても言及し、市民の安全な生活を守るための最善の取り組みを誓った。特に梅雨に入る季節に合わせた対策が重要であると強調した。
続いて議案第43号、令和3年度北名古屋市一般会計補正予算(第2号)が提案された。
財務部長の大林栄二氏は、この補正予算が大きく子育て支援に関連するものであると説明。具体的には、子育て世帯生活支援特別給付金に関わる経費を含む予算が増額されることが述べられた。
また、議案第44号では市税条例等の改正が提案された。
これに関しては、個人市民税の改正があり、国外居住親族の取り扱い見直しや住宅借入金等特別税額控除の延長などが議論された。
続いて提案された議案第46号では、廃棄物処理に関する条例の改正が説明された。
この改正案では、一般廃棄物処理手数料の見直しが行われ、具体的な金額の変更が提案されたことが報告された。
質疑応答では、これらの議案についての詳細な質問があり、回答がなされた。特に市民からの期待が高い子育て支援に関連した予算に関しては、議員からの関心が非常に高まっている。
さらに、議案第50号においては白木中学校校舎の長寿命化改修工事についての契約締結が提案された。教育部長の鳥居竜也氏は、工事が教育環境の改善を目的とし、具体的な工事内容や期間について詳しく説明した。
会議の最後には人権擁護委員の候補者推薦が行われた。市長は早川博俊氏を適任と認め、推薦したことを報告した。これに対する質疑はなく、原案として承認された。全体として、市議会は市民からの意見を反映しながら、透明性の高い議論を優先した形で進行した。