一宮市議会は令和3年3月23日に定例会を開き、議案第1号から第39号までの予算案を審議し、原案通り可決した。
今回の議案には令和3年度の一般会計予算が含まれる。
この予算では、市民の生活や福祉の向上を図るための施策が盛り込まれており、中核市移行に伴う保健所業務の拡充も重要なポイントとなる。
市長の中野正康氏は、出資者向けのワクチン接種支援に関する対策を強調した。
特に高齢者や医療従事者を対象にしたタクシー初乗り料金の助成など、感染対策を含む取り組みが進められる。
市議会で報告した藤木和久福祉健康委員長は、「新型コロナウイルス対策において、感染者が確認されれば速やかに検査を行い、医療体制を整える必要がある」と述べ、感染拡大防止に向けた取り組みの重要性を説いた。
また、経済への影響も懸念され、議案第2号の国民健康保険事業特別会計予算では、保険料の引き上げに関する質疑も出た。
一方で、議案第4号の介護保険事業特別会計予算においては、介護保険料の引き上げに反対の意見も相次ぎ、市民の負担軽減に向けた議論が必要であるとの認識が示された。
さらに、マイナンバーカード交付事業についても質疑が行われ、市民の不安を解消するための具体策が求められる事も強調された。
予算可決後は、同時に継続審査案件の審議も進められ、特に福祉や教育の充実に関する請願に対しては、地方自治法に基づく柔軟な対応が期待されている。
議会中、議員による様々な意見が交わされ、市の将来を見据えた建設的な討論が行われた。これにより、より強固な市政運営が求められる。
今後も一宮市が抱える課題への対応が注目されている。