令和6年6月の一宮市議会定例会が開会し、主に補正予算案や条例改正案について審議が行われた。
中野正康市長は、補正予算案について説明し、コロナ対応の影響が減少したことを背景に、一般会計や特別会計の増減がなされることを強調した。特に、一般会計は9,700万円余、特別会計は1,100万円余の増額に対し、企業会計では26,000万円余の減額が計上されている。
補正予算案には、防犯カメラ設置やシン学校プロジェクトの基本計画策定経費などが含まれ、特に市内の防犯体制の強化が図られることが示された。市長は、木曽川町での連続強盗事件を受けて、犯罪抑止を目指す取り組みについて触れた。
議案第50号では、一宮市市税条例及び都市計画税条例についての一部改正が提案され、定額減税が導入されることが示された。特に、納税義務者本人及び配偶者、扶養親族1人当たり1万円の減税措置が新設され、税負担の緩和が期待されている。
さらに、ツインアーチ138のエレベーター改修工事や、環境センターのごみ焼却施設の修繕工事などの請負契約も一緒に議題に上がり、契約金額についての具体的な説明も行われた。
最後に、市長は人権擁護委員候補者の人事諮問案件が今後提案予定であることにも言及し、これからの議会運営について市民の関心を呼びかけた。議会は、次回の議事日程として休会を挟んで再開することを決定し、今日の会議を終えた。