一宮市の9月定例会が開幕し、様々な議題が討議された。
最初に一般質問が行われ、32番の横井忠史氏は、豪雨による浸水被害の懸念を語った。特に、光堂川流域の住民の不安を取り上げ、対策の必要性を訴えた。
さらに、新交通手段「i-バス」について運行の判断基準とその周知方法を尋ねた。これに対し、中川哲也まちづくり部長は、「危険と判断される場合は運行を中止し、ウェブサイトで情報を案内する」と述べた。これに続き、横井氏は、特に災害時の運行運営の重要性を強調した。
また、地区計画の進捗についても質問がされ、地区計画が順調に進行していることが確認された。具体的には、令和3年4月に都市計画決定がなされ、開発が進められていることについて中川部長が答えた。
さらに、河川整備についても話題に上がり、佐藤知久建設部長は、日光川放水路の整備が完了し、今後さらに流下能力向上工事が続くことを報告した。また、豪雨に対する事前対策の強化に努めているとし、特に周辺の樋門操作について機動的な対応が求められると強調した。
一方で、彦坂和子氏が質問したインボイス制度については、制度導入が中小企業やシルバー人材センターに及ぼす影響についても議論が交わされた。これに対し、活力創造部長の服部宙史氏は、「小規模事業者にも大きな影響が及ぶ」と懸念を示し、市から国に対して制度見直しの声を上げる必要性を訴える意義を述べた。
さらに、他の議員からは公共交通計画の進捗と地域のニーズについても言及され、一宮市は引き続き市民の声を反映しつつ、公共交通を発展させる包摂的な計画を進めていくようだ。
これらの議論は、市民が直面している課題を解決するために、必要な施策を検討し実施するための重要な鍵と位置づけられた。