令和元年12月24日、一宮市議会が開催され、複数の議案が審議された。
中でも、議案第37号の一般会計補正予算の成否が焦点となった。議案の中には、他の自治体での個人情報の取り扱いに関する問題が取り上げられ、部長や委員から懸念の討議が行われた。
特に、議案第49号、一宮市議会議員の報酬及び費用弁償等に関する条例の一部改正について、強い反対意見が相次いだ。後藤美由紀議員は、「市民生活が苦しい中での議員報酬アップは不適切」とし、引き上げに対して批判を示した。
一方、反対に回った議論もあったが、多数の賛成票を得て議案は可決された。この背景には、中核市への移行を賄うための財政調整が影響していると考えられる。
また、手数料改定に関する議案第53号では、市民からの説明要求があり、委員は改定内容の明確さを求めた。福祉健康委員会では、放課後児童クラブの利用料の引き上げについても反対意見があり、子育て世代に対する影響が問題視された。
福祉健康委員長の中村かずひと氏は、「少子化対策を進める一宮市には逆行する」と強調し、利用者に負担がかかることを懸念した。また、議案第38号での国民健康保険事業特別会計補正予算の改正に関する懸念も共有された。
一宮市は、今後の財政運営に向け、様々な課題に対し慎重な対応が求められる。議会は閉会に向け、全ての議案を可決し、意見交換を通じて市民生活への配慮を行う姿勢を示した。市民サービスの内容や方針は今後の改善への鍵であると同時に、市民との信頼関係を築くための重要な課題である。