令和2年6月23日、一宮市議会が定例会を開き、様々な議案について議論が行われた。
主な議案として、一般会計補正予算及び特別会計補正予算が上程された。
議案第39号の一般会計補正予算では、高齢者安全運転支援事業の補助金や、新型コロナウイルス感染症対策としての支援策が含まれている。
これに対し、総務委員長の京極扶美子氏は、高齢者の運転免許保有者の割合についての質疑に答え、65歳以上の免許保有者が22.7%であることを明らかにした。
また、具体的な補助対象者や申請方法について質問があり、当局は申請と実績報告を一度で行える書式を想定していると説明。これにより、多数の申請を見込む姿勢を示した。
承認第3号の専決処分に対しても、費用の使途や管理体制について質疑が行われ、非接触式体温計の設置が避難所での対応として計画されていることが報告された。
今回の会議では、議案第45号の一宮市手数料条例の改正についても意見が交わされ、マイナンバー制度の普及率が低いことからの不安の声が上がった。
反対意見を表明した彦坂和子氏は、納税者情報の管理に対する不安を指摘し、マイナンバー制度推進の立場に懸念を示した。
全体の流れとして、議案や追加予算案については多くが原案通り可決され、引き続き新型コロナウイルス対策が重要視されることが確認された。
また、特に議案第58号で可決された独り親世帯支援策も市民の関心を集める内容となっており、今後も各議案の実施状況が注目される。