令和5年12月8日、一宮市議会において、一般質問が行われた。この中で、後藤みゆき議員は「シン学校プロジェクト」について言及し、地域の皆との協力が重要だと述べた。
後藤議員は、不登校の支援や子供たちのキャリア教育に関心を寄せており、特にキャリアパスポートの重要性を強調した。教育長の高橋信哉氏は、キャリアパスポートを「子供たちが自分の将来を見つめ、自分が何をしたいのか考えるための教材である」と説明した。
また、後藤議員は不登校の状態にある子供たちへの支援の強化を求め、中でも「オンライン授業」の活用についても触れた。高橋氏は「オンライン授業は、通えない生徒のための重要な手段であり、実際に他校で成功事例も見られる」と述べた。さらに、サポートルームが有効に機能していることも述べ、その効果を実感していると語った。
市の不登校問題に関して、現時点では小学生547人、中学生918人が30日以上欠席しているとの報告があり、後藤議員は急増に一刻も早く対策を講じる必要性を訴えた。彼女はまた、教育支援センターがもたらす価値や、地域の見守りによる支援も必要だと提言した。
次に、議案の審議が行われ、令和5年度の一般会計補正予算が議題に上がり、増額の理由や具体的な内容について説明があった。教育委員会の見解として、補助金の支給や各種条例の改正が提案され、議会はこれを承認した。
一宮市議会では、今後も地域の子供たち一人一人の声に耳を傾け、その健全な育成を図っていくことが必要だ。また、市民の生活基盤である教育環境の整備も重要な課題として扱われることが期待されている。今後も関係者一丸となり、子供たちとの連携を強化し、サポートを充実させる方向性で協議が進められていく見込みである。