令和5年3月23日、一宮市議会定例会は新年度予算案を中心に議論が展開された。
会議では、令和5年度の一般会計予算や国民健康保険事業特別会計等、合計38件の議案が提出され、全ての議案が原案通り可決された。
特に注目されたのは、一般会計予算に含まれる男女共同参画推進事業の費用である。総務委員長の長谷川八十議員が、講師の選定やイベント規模について質問し、当局は「今後検討する」と回答した。
加えて、子育て世代をターゲットにしたPR動画作成に関する質疑も寄せられた。これは移住・定住を促す企画で、動画は特に20代後半から40代前半を意識して制作されることが説明された。また、移住者の体験談を含むインタビュー形式のコンテンツ作りも重要視されている。
議案中、特殊詐欺対策装置購入費補助事業にも言及があり、設置費用についても「補助対象にする」との答弁があった。このように、市民の安全を守るための施策が強調された。
不祥事や議決内容の変更に関する報告も行われ、環境への配慮から浄化センターの脱炭素化に取り組むことが紹介された。また、名岐道路の整備やスマートインターチェンジ設置検討も進められるとのことだ。一宮市は今後も地域の活性化に向けた施策を進める方針である。
最後に、次回の選挙に向けた市長の熱意が伝えられ、議員へのエールが送られた。議会は全議案を可決し、3月定例会は閉会した。