令和4年6月の議会において、一宮市の重要課題が取り上げられた。特に注目を集めたのが動物愛護事業の推進と、歴史的価値を持つ浅野公園についてである。今回の一般質問では、動物愛護の観点から、特に飼い主のいない猫の避妊去勢手術や、動物愛護センター設置の必要性が問われ市民の支持を得ることが期待されている。
中村かずひと氏による質問では、動物愛護事業の現状を総括し、特に新型コロナウイルスの影響を受けた市民の心理に配慮した形での支援が必要と強調した。他方、動物愛護法改正に伴い、マイクロチップの装着義務化に関する施策も進められている。また、飼い主のいない猫に対する地域住民の協力の重要性も指摘された。
続いて、浅野公園に関する質問が行われた。この公園は市の文化財としての役割を果たしているにも関わらず、充分な保護がなされていないことが問題視されている。特に、地域文化の継承や歴史的価値の認識を次世代へ伝えていく意義についても言及され、地域住民や教育機関との連携が求められている。
また、市民の安全を守る観点から青色回転灯防犯パトロール隊の今後の活動も重要なテーマとなった。青色防犯パトロールの活動は地域の犯罪抑止に寄与しているが、その経済的負担についても課題視されている。このような中、警察や地域住民との協力体制を強化することが求められている。
最後に、水道のスマートメーター導入についても議論が展開された。特に、高齢者宅の見守りサービスとしての利用可能性が指摘されたが、それに伴う初期投資やランニングコストに対して慎重な姿勢が求められた。
こうした一連の議論は、今後の政策形成に向けた重要な基礎資料となると同時に、市民参加型のまちづくりに寄与することが期待されている。