一宮市の定例会が9月22日に開かれ、複数の議案が審議された。本会議では、令和5年度の一般会計補正予算など、重要な議題が取り上げられた。
議案第54号では、一般会計補正予算が提案され、特に自転車ヘルメット購入補助金の取り組みが注目される。"市民のヘルメット着用率を上げるために何か取り組んでいるのか"との質問に対し、東渕正人総務副委員長は、職員による啓発活動や警察署との連携を通じたキャンペーンの実施を語った。さらに、補助事業の来年度継続意向も示された。
また、中期財政計画上の70億円確保に向けて、財政調整基金の報告もあった。一般会計の補正では、定数改善計画や義務教育費国庫負担制度の堅持を求める請願もいくつか提出され、関心を集めた。
請願書第2号では、保育士の配置基準引上げによる処遇改善が求められ、渡部晃久福祉健康委員長は"保育士の確保が急務"と強調した。一方で、反対意見も存在し、保育士の労働環境改善に向けての提案が寄せられた。
名岐道路の早期事業化や尾張一宮パーキングエリアにスマートインターチェンジを設置する決議も可決された。これにより交通課題の解消が期待され、地域発展の一助となることが見込まれている。
最後に令和4年度の各会計決算に関する報告も行われ、財政の健全性が確認された。市は、各議案を原案通り可決し、今後の施策に生かしていく方針を示している。