本日は、令和元年12月の定例会において、様々な重要なテーマが議論されることとなった。
中でも注目を集めたのは、一宮市の都市計画マスタープランや立地適正化計画についての質問であった。15番の森ひとみ氏は、「都市計画マスタープランの意義と立地適正化計画の策定状況について教えてほしい」と訴えた。これに対し、まちづくり部長の山田芳久氏は、「マスタープランは20年後の都市の姿を描き、立地適正化計画はコンパクトシティを目指す理念に基づいている」と述べ、その重要性を強調した。
また、森氏は一般質問の中で、説明会参加者の少なさを指摘し、事前認知の促進を訴えた。これに対して山田部長は、今後の周知活動の必要性を認識し、改善策を模索する意向を示した。
次に重点的に取り上げられたのは、一宮市の農業問題。服部宙史経済部長は、一宮市が行う農業振興施策について概略を説明し、「耕作放棄地対策や新規就農者への支援を行っている」と述べた。更に、「はつらつ農業塾による人材育成や、地域の担い手を増やす努力を続けている」と話したが、市内の後継者不足や耕作放棄地の問題にはまだ課題が残るとのこと。
いじめ問題も重要なテーマとして登場した。宇山祥子氏は、「学校には特別支援協力員がいるが、その数は足りていない」と指摘し、教育長の高橋信哉氏はこれに賛同し、増員の必要性を認める考えを示した。一方で、教育現場での教師の研修の重要性についても意見交換が行われ、より良い指導が求められる結果となった。
市のシティプロモーションについても多くの質問が寄せられ、特に竹山聡氏が、「公共交通の利便性を高めることが市を選ぶ大きな要因」と強調した。各庁内では、名古屋市へのアクセスの良さが挙げられ、今後の施策においても意識を持って進めていく必要性が確認された。
地域住民の声を聞く場として設置されている観光案内所の周知方法や、ウエブサイトの改善についても言及された。市民へのアプローチが求められる中、市長の中野正康氏は、「市制100周年の年を利用して、一宮の魅力を広めるための新たな取り組みを進めたい」と意欲を示した。
最後に、今回は一宮市の多様な問題を通して、地域に根差した活力向上が求められ、解決策を模索し続ける必要があると共に、利便性の向上や親切な街づくりが、未来の一宮市に繋がることを期待する声が高まっていることが確認される会議となった。