令和3年一宮市議会の9月定例会が開会され、会期は今日から27日までの26日間と決定した。
市長の中野 正康氏は、新型コロナウイルス感染症への対策として、ワクチン接種の進捗状況を説明した。特に、医療機関との協力により接種者数を増加させていることを強調し、今後は若者への接種推進が必要だと述べた。
また、補正予算案について具体的な内容も紹介された。一般会計は、25億4700万円増額され特別会計は、6億7337万円増加する見込みで、両方合わせて31億8611万円の補正が提案されている。事業の一部として、高齢者福祉施設の感染防止策の強化を掲げ、自動水栓化の推進や空調設備の改修などが含まれる。
さらに例年行われる補助金事業においては、個人市民税の増加や、国の緊急支援による財政調整基金への10億円の積み戻しが計画されている。市税の賦課により、臨時財政対策債適用のための減額も図られる。
加えて議案の中には、自死事件に関連した和解案も含まれている。生徒自死事件に対する損害賠償について、和解金7000万円の支払を予定していると中野 市長は発表した。学校での適切な配慮の重要性が問われ、再発防止策が求められている。
条例の改正も多岐にわたる。特に一宮市生涯学習センターの利用について、コロナ対策を踏まえた方針と、施設の改修議案が提案されている。会議は報告や請願、認定第1号から第3号など多様な議題が含まれ、一般質問も行われる予定だ。