令和3年12月20日に開催された一宮市議会の定例会では、複数の議案が審議された。
主要な議案には、令和3年度の各種補正予算が含まれており、議案第68号から第88号まで一括で審議が行われた。
特に注目を集めた議案第68号は、一般会計補正予算であり、退職手当に関する増額が議題となった。
総務副委員長の本山廣次氏は、退職者の見込み増について質疑し、94人の退職見込みを報告した。
これに対し、当局は、退職者の理由を明確にし、主な理由としては結婚や介護、健康上の問題によるものがあると説明した。
また、特に興味深いのは、高齢者安全運転支援装置設置補助金に関する議論であった。
委員からの質問に対し、昨年度の申請者の減少に伴う補助金の減額理由として、設置希望者がほぼ昨年度に完了したと指摘され、当局は今後の支援計画の必要性を認識した。
新型コロナウイルスワクチン接種に関する衛生費の審査でも、接種の予約が取りにくかった前回に対し、3回目接種における対策について質疑が交わされた。
当局は月ごとの接種券の送付で、一度に対象者が増えないように配慮する意向を示した。
議案第77号の精神保健福祉業務従事職員への特殊勤務手当についても審議された。
当局は、当該職員が訪問相談を行った場合に手当が支払われると説明し、中核市移行に伴う業務増による追加提案であると強調した。
質疑の結果、議案第68号をはじめとする議案は全会一致で可決された。
また、教育委員会委員や公平委員会委員の任命同意案も審議され、いずれも御異議なしで同意が得られた。
継続審査に関する請願書も報告され、引き続き審査を進める方向で決定した。
この日、議会は午前10時17分に閉会した。