令和4年6月23日、一宮市定例会が行われた。議長の八木丈之氏が出席議員39名の合意を受けて、会議を開始した。
会議では多くの重要な議案が取り上げられ、特に議案第47号「令和4年度愛知県一宮市一般会計補正予算」に対する議論が注目を浴びた。反対討論を行った彦坂和子氏は、高騰する食材費に対して補助が含まれることを支持しながらも、物価上昇の影響を引き続き懸念する意見を述べた。また、賛成の立場で意見を述べた則竹安郎氏は、この補正予算が多岐にわたる生活支援策を盛り込んでいる点を評価した。
また、議案第55号「一宮市市税条例等の一部改正について」では、市民税に関する最新の施策が説明され、今後の税制度の透明性向上についても議論が行われた。議員らは持続可能な自治体運営に向けた取り組みの必要性を強調した。
一方、請願書第21号に関しては、千秋町浅野羽根地域に計画されている物流倉庫建設が住民生活に与える影響について意見が交わされた。この請願は、不採択となるも、地域住民の声が反映される重要なテーマであるとされ、今後も議論が続くことが期待される。
さらに、委員会提出議案第3号として提案された「家庭教育支援法の早期制定を求める意見書」は、現代における家庭の重要性と教育支援の必要性を訴えるものとして、多くの議員の支持を受けた。社会の変化に伴い、家庭教育力の向上が求められると議員らは一致して指摘した。
最後に、議席の一部変更や人権擁護委員の候補者推薦についての採決が行われ、今期定例市議会の全日程を無事終了した。会議では市民生活向上を図る政策に対する活発な意見交換がなされ、議会の役割が果たされる一日となった。