令和3年12月の定例会では、一般質問として様々なテーマが取り上げられ、特に無戸籍の人と高齢者対応に関する意見が多く見られた。高齢者や独居者の生活に寄り添う施策やペット問題の重要性が強調されている。
東渕正人議員は、無戸籍の人への市の支援について質問した。これに対して河岸勝己市民健康部長は、市が無戸籍者およびその母親への手続支援を行っていると説明した。また、無戸籍解消に向けた取り組みには、法務局との連携を重視し、実績として14人の無戸籍者のうち11人が手続きを終えていることを明らかにした。
次に、則竹安郎議員は救急搬送について質問し、消防長の小島広之氏は、コロナウイルスの影響で出動件数が減少していることや、その理由を説明した。救急車の有效利用についてや、感染防止策についての説明も行われたことから、市民の安全を確保する姿勢が伺えた。
さらに、冨田山公園の再整備に関する質問では、山田芳久まちづくり部長が、民間参加による再整備計画の方向性を語り、地域との連携を強調した。ここでも地域住民のニーズに応える姿勢が示された。
森ひとみ議員は、高齢者とペットの問題について触れ、地域での支援体制に関する意見を求めた。具体的には、高齢者が急に入院した際にペットをどうするかという課題について、市と民間団体の協力による具体的な手立てを提案した。この問題は、他の自治体でも顕在化している。
また、授乳服の活用による女性の活躍拡大についても、授乳中であっても社会に出て行きやすくなるような提案がなされ、市政における女性支援の重要性が再認識された。野村雅昭子ども家庭部長は、エンディングノートを用いた地域の支援にも触れ、命をつなぐ取組が市の中で進められていることを報告した。
このように、12月の定例会では、無戸籍問題から高齢者、女性支援など、多岐にわたるテーマが話し合われ、市としての今後の方針が検討される重要な議論が行われた。