令和2年3月定例会が開催され、さまざまなアジェンダが上がった。特に注目されたのが新型コロナウイルス感染症への対応であった。この問題については市民からの不安の声が寄せられていて、議会でも多くの議員が質問を行った。
渡部晃久議員は、一般質問において、デジタル市役所の実現が重要であるとし、非接触型の手続きが求められている状況を指摘した。デジタル化により市民が自宅から手続きを行いやすくなり、感染症リスクを減少させると強調した。また、あいち電子申請・届出システムを用いた便利なサービスが導入されていることも紹介した。
続いて、学校関係の問題が取り上げられ、特に新型コロナウイルス影響での臨時休校措置について市民からの不安が寄せられた。教育長は、児童・生徒への正しい情報を迅速に発信するために、ウエブサイトやSNSを通じて情報を発信していると説明した。さらに、スマートフォンの普及率が高まる中で、メディアリテラシー教育の重要性を訴えた。
また、学校給食の整備計画についても議論が交わされ、PFI方式が採用されたことに対しての懸念も示された。市長は、地域に根ざした学校給食を推進するため、運営は市の責任で行ってゆく方針を示した。
さらに、議論が進む中で、一宮市が抱える課題は新型コロナウイルスによる影響に限らず、保健所の設置に向けても進展が求められていることも確認された。市民が安心して生活できるような体制を整える必要があることが再確認された。質疑の中で、市民の声を反映した適切な施策の実施が強調された。
市民の健康と安全には一瞬たりとも手を抜かず、信頼性の高い情報提供を行いつつ、各種施策の推進が求められる。議会では、議員と市当局が協力し合い、地域社会が直面する困難を克服していく方針を共に確認した。