令和5年9月の定例会にて、議員たちが一般質問を行った。
中村かずひと議員は、社会変化に対応した防犯強化について言及し、一宮市における防犯対策の現状と改善点を問うた。
防犯対策の施策評価では54.5%が不安を感じているとのデータが示され、特に自転車盗や車上ねらいの被害が増加したことが懸念された。総合政策部長の長谷川賢治氏は、「自転車盗や特殊詐欺の増加には地域の協力が必要」と述べた。また、防犯カメラや防犯灯設置に関する予算案も示された。
続いて、京極ふみか議員は小・中学校のプール制度について発言。コロナ禍による影響でプール授業が困難になっている現状を踏まえ、授業の時間確保の難しさが増しているとの見解を示し、市の教育長の高橋信哉氏は「水難事故防止に向けた教育支援を強化する」と答弁した。
二つ目の重要なテーマとして、低出生率問題と教育への影響が取り上げられた。公立学校の施設整備と予算配分が不均一であるという議論もあり、特に教育予算が他の分野に比べ少ないことが市民の不安を助長しているとの指摘があった。教育委員会は工夫をして教育の底上げを図るべく努力するとした。
最後に、平松邦江議員はプレコンセプションケアについて発言し、妊婦やカップルに向けた健康管理の重要性を訴えた。保健所の子安春樹氏は「妊娠前から健康への知識を普及させることが不可欠」と強調し、今後の情報発信に力を入れると答えた。
今年度のがん検診の受診率が低迷している問題にも言及され、特に子宮頸がんワクチン接種の重要性とその周知についても議論が交わされた。今後の支援の必要性を訴える声が、その場で強く響いた。
これらの討議を通じて、一宮市の議会は地域の安全や教育、医療に対する見解を深め、住民の生活向上に向けた多くの提案を継続していく姿勢を示した。