令和4年12月の一宮市定例会において、様々な議題が議論された。
一般質問では、特に洪水ハザードマップについての質疑が目立った。
島津秀典氏は、1000年に一度の大雨に備えた新たな洪水ハザードマップが作成されたことを挙げ、その目的について質問した。建設部長佐藤知久氏は、「市民が早急に命を守るための行動が取れるよう、分かりやすく情報を提供するためである」と答えた。また、浸水想定地域の警戒がなされていることも説明され、市民の安全意識の重要性が強調された。
続いての質問では、台風や地震等の災害時に、地域の避難経路や避難所の安全性が危惧されているとの意見が述べられた。これに対し、総合政策部参事堀尚志氏は、「水害発生時は、早めに避難を始めることが重要」とし、具体的な避難行動を促すことの大切さを指摘した。
また、教育に関する議題としては、特に自殺対策や虐待防止に関連する子供の権利に関する発言があった。市川智明議員は、一宮市内の子供たちの自殺防止について質問し、保健所長子安春樹氏は、「市ではゲートキーパー養成研修を行い、幅広い支援を行っている」と回答した。
さらに、地元企業との災害時支援協定についても言及がなされた。堀氏は、「多くの企業と緊急時の協力体制を整備し、迅速な災害復旧が可能な体制を構築している」と述べた。
今回の会議では、地域コミュニティーの活性化や、子供の権利を守るための施策が強く求められた。
また、教育現場においても、支援が必要な子供たちへのアプローチや、保護者への理解促進が重要なテーマとして取り上げられた。
このように、一宮市は様々な質問や提案を通じて、地域の安全や教育の重要性を再確認し、今後の施策に活かす意向を示した。市民が安心して暮らせる環境作りに向けた議論が、今後さらに進むことが期待される。