一宮市の令和4年9月定例会では、主に職員採用や教育、介護の現状、有効な支援策について探求する議論が行われた。
市民にとって重要な職員の民間経験者採用について、宇山祥子議員は、総務省の調査結果を引き合いに、民間からの人材確保の重要性を強調した。この提言に対し、長谷川伸二総務部長は、年齢制限や職種ごとの受験資格を挙げ、活躍するための条件を整えていると述べた。さらに、既存の採用制度で、実務経験者に対しても配慮が行われていることを示し、より多くの民間経験者が市に参加する重要性を示唆した。
介護現場の負担軽減に関する議論も盛り上がった。宇山議員は、介護現場の人手不足を問題視し、具体的な改善策を提案した。特に、介護職員の処遇改善や多様な人材の確保が急務と認識され、橋本宜季福祉部長は、国の施策に基づき様々な手法で介護職の魅力を引き出すための施策を強調した。
次に、放課後児童クラブと放課後子ども教室に関する議論がなされた。森ひとみ議員は、地域のつながりを重視し、地域ボランティアの取り組みについて言及。子供たちがより安心して過ごせる居場所を創り出す必要性を強調した。教育部からは、各園での活動や役割について具体的な説明があり、地域と連携した活動の推進が求められた。
また、竹山聡議員は不法投棄に関する問題提起を行い、行政と市民が一体となって取り組むべきと強調した。その背景として長期的な不法投棄の問題があり、一宮市としての適切な対応を求めた。環境部長は、今後もパトロールを強化し、地域住民との連携を懸命に図る意向を示した。
最後に、文化財や歴史に関する議論も展開された。竹山議員は、聖徳寺跡や一宮市にある歴史的な資源を積極的に活用し、地域のブランド価値を高めるべき多様な提案を行なった。活力創造部長は、地域の魅力を発信することについて意義を強調し、今後もさまざまな基準を参考にブランディングを進めていく旨を述べた。