令和5年3月定例会が開催され、議員たちは様々な市政運営について質問を行った。
中野正康市長は、令和5年度の市政運営方針の中で、新型コロナウイルスの影響を踏まえ、感染症対策として引き続き市民の健康を守る施策に力を入れる姿勢を示した。
また、愛知県内で初めて感染者が確認されてから約3年が経過し、一宮市は令和3年に中核市に移行した。市長は、感染症法における新たな位置付けへの移行を踏まえ、「市民が安全・安心に生活できるよう、しっかりとしたコロナ対策を続けて欲しい」と発言した。
さらに、令和5年度の予算案について、過去最大の1,258億円余の規模を持ち、その中には健全な財政運営を維持する計画が盛り込まれている。財源については地方税収入が増加している点も評価された。
子育て支援策について、議員は医療費扶助の拡充を求めた。中野市長は、18歳までの医療費無償化を希望する意向を示しつつも、財源確保の必要性を訴えた。
それに加え、インフラ整備に関する多くの質問が挙がり、特に新濃尾大橋の開通が地域発展に繋がる期待感を表明した議員もいた。市長は、今後のインフラ整備は地域活性化に寄与する重要な要素であると強調した。
災害時の避難施設整備については、地域住民を守るための体制が進行中で、大規模災害に備えた具体的な対策が求められた。市長は既存施設を活用し、避難所の指定を行っていることを明示した。
このように、議員たちは一宮市の令和5年度運営方針やさまざまな施策について意見を交わし、充実した議論がなされた。市長は、市民に優しい施策を遂行し続けることが大切であると述べた。