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一宮市、災害対策強化を通じ市民生活の安定目指す

一宮市は能登半島地震を教訓に、防災力強化や水道料金改定を議論。一方で市民生活への影響を考慮した施策を推進。
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令和6年3月の一宮市定例会では、一般質問が行われた。この中で、京極ふみか議員は、能登半島地震を受けた防災力の強化に関して意見を述べ、特に水の確保とペットの避難について質問を行った。議員は、能登半島地震の影響で多くの断水が発生したことを踏まえ、一宮市でも生活用水の確保が急務であると強調した。

 上下水道部長の多和田雅也氏は、応急給水栓の設置状況を説明。現在、14校に設置されており、令和14年までにさらに10校の設置が予定されているとした。一方で、耐震管の計画は国道22号より西側で進めているが、京極議員が地元の千秋配水場からの給水ルートへの耐震化計画について尋ねたところ、多和田部長は液状化リスクが高いことを理由に対策は未定であるとの見解を示した。

 また、京極議員が防火井戸の利活用を提案した際、消防長の帖佐義文氏は、火災時に使用するものであり、災害時の生活用水としての利用は推奨しないとの立場を表明した。

 さらに、議員は避難所におけるペット同伴避難の必要性を指摘し、愛知県の取り組みを紹介。市民健康部の関係者は、ペットと同室での避難ができるよう検討する必要があるとし、今後の議論に期待を寄せた。

 一般質問の後に行われた議案審議でも、水道事業や下水道事業の料金改定が提案された。特に水道料金については、県営水道の値上げ影響が懸念されており、上下水道部長は、本市の水道料金は他市と比較して低いため、今回の料金改定は必要であるとの見解を示した。市民生活への影響を鑑みつつ円滑な水道事業を運営する重要性が再確認された。

 一宮市では、能登半島地震の教訓を踏まえ、地域の防災力を強化するために必要な施策として、引き続き、議会や市民との対話を重視しつつ、さまざまな防災対策を推進していく方針を示している。

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議会名令和6年3月定例会
議事録
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