令和2年9月の一宮市議会定例会が開催された。
主要議題として、議案や認定決算が相次ぎ提案された。特に、一般会計補正予算案が注目されている。中野正康市長は、この補正予算で新型コロナウイルス感染症関連の支援が計上されていることを強調した。
一般会計の補正には、29億9,763万円の増額が含まれ、その内訳には、1人あたり10万円の特別定額給付金や、75歳以上高齢者への3,000円の電子マネー配付が含まれている。市長は、これを通じて市民サービス向上のため一層の努力をすると述べた。
また、補正予算には特に新生児への支援も含まれている。4月28日以降に生まれた赤ちゃんには5万円が支給される。市民への支持を受ける施策の一環として、感染症対策とともにその他の市民サービスの向上を図る。
さらに、経済活動の支援策として、市内事業者への支援金を増額するとともに、特に繊維業界におけるオンライン展示会の開催を予定。これにより、商談の機会創出を目指す。
新型コロナウイルスの影響で、今年の修学旅行やイベントが取りやめになった事例もあり、その際に発生するキャンセル料は市が全額補助するという方針だ。こうした施策を通じて、保護者への負担軽減を図る訴えがあった。
議案に関しては、働く婦人の家の設置及び管理に関する条例の廃止、企業の立地促進関連の条例改正、営住宅や消防車両の売買契約についても検討された。
このように、今回の議会では新型コロナウイルスへの対応だけでなく、幅広い市民生活に配慮した施策が提案されており、今後の審議結果が注目される。議会は9月25日までの24日間、予定されている。