令和2年3月定例会が開会され、重要な議案が上程されました。市長の中野正康氏が令和2年度の市政運営方針を示し、さらなる市の発展に向けた具体的な施策を提案しました。これは市制施行100周年と中核市移行に向けた重要なモーメントと考えられます。
市長は、まず市の基本姿勢を紹介し、「第7次一宮市総合計画」のもと、引き続き重要な施策に取り組むことを強調しました。具体的には、安全・安心な地域社会の構築を目指し、交通安全対策や防災施策の強化を挙げています。特に交通安全対策については、市民の命を守るための具体的な施策が必要とされています。
続いて、令和2年度の予算規模についても言及。一般会計の予算は前年度に比べ25億円余り増の1,159億7,000万円となりました。これは民生費や衛生費の増加が影響した結果とされ、特に福祉分野の充実が求められています。市内の福祉施策の拡充が市民の安心につながるとの認識が示されました。
さらに、衛生費としてリサイクルセンター火災による復旧工事など、環境への配慮も忘れず述べられました。市長は「ごみの適正処理を進めながら、効率的なごみ排出を確保する」との考えを示し、次年度以降の施策についても言及しました。
新たな施策には、次世代通信システム「5G」の利活用が含まれています。行政業務の効率化を目指し、事務ロボットであるRPAの利用拡大を図ることで経費の圧縮を図るとのことです。市民サービスの向上に繋がることが期待されています。
その他にも中核市への移行準備や新しい財政調整方針の策定など、多岐にわたる議題が提案されました。議案は一括審議され、各議員が意見を述べることとなります。市民の期待を背に、令和3年度に向けた一層の発展に向けた内容が盛り込まれています。
これら議題には、市議会のスムーズな審議が必要で、議員の協力が求められています。今後の議論が注目され、多くの施策が市の実情に即したものになることが期待されています。