令和3年6月10日、一宮市において開催された定例会では、様々な議題が取り上げられ、特に一般質問が活発に行われた。
この会議では、森ひとみ市議がカラス被害防止条例について質問した。市民からの相談に基づき、カラスやハトの餌やりに関する行政の取り組みが問われた。環境部長の佐藤裕昭氏は、今まで何度も注意喚起を行ってきたことを述べ、今後の対応方法についても言及した。市の立場からは、鳥獣保護管理法の枠組みの中での啓発活動を強化するとのことだ。
また、何名かの議員が新型コロナウイルスワクチン接種に関する質問をしており、その中で接種状況や今後の方針が確認された。市民健康部長の河岸勝己氏は、高齢者が優先的に接種される一方、接種を希望する全ての市民に早期の接種を目指すと強調した。特に高齢者に対しては支援の充実を図り、インターネット環境の不利な方々への対策を怠らない姿勢を見せている。
さらには、環境問題に対する取り組みも多くの議員に取り上げられた。ごみの出し方に関する意識改革や、段ボールコンポストの推進、ローリングバック方式でのごみ収集の提案がなされ、市の環境部はその重要性を認識している。
さらに、一宮市の観光振興についても議論が展開された。市内の観光名所を活用する新たな施策を模索する中で、地域資源の有効活用や、住民参加のイベントの実施による地域活性化が強調された。市長の中野正康氏も、地域ならではの魅力再発見を促す必要性を訴えた。
これらの議論を通じて、一宮市の未来へのビジョンが示された。これからの施策において、市民が安心して生活できる環境を整え、観光振興に貢献できるよう努力が続けられることが期待される。