令和3年12月の定例会において、議員からの一般質問が活発に行われた。特に、ヤングケアラーの問題については、服部修寛議員が詳述し、現状の深刻さを訴えた。心身に不調を抱える家族の支援を行うヤングケアラーへの理解や支援が不十分であるという指摘がなされた。
高橋信哉教育長は、学校における調査と支援体制について説明し、特に学校でのサポートを進めていると強調した。また、ヤングケアラーの実態調査が県で進められており、報告書の公表が令和4年3月に予定されていることが示された。
服部議員は、この問題に対して学校だけでなく、地域全体の理解が不可欠であり、早急な施策の実施を求めた。続いて、一宮消防の役割についての質問があり、小島広之消防長が火災発生件数について言及。特に感染症の影響で、火災予防のための市民の協力が必要であることを訴えた。
さらに、歴史的建造物の保存と活用についても問われ、活力創造部長は登録有形文化財の状況と対応策を説明。市としての取り組みが強調される中で、未来を見据えた計画が求められた。
最後に、市民の健康を守る施策も議題に上がり、がん検診や子宮頸がんワクチン接種の重要性が再度強調された。特に、治療可能な段階での早期発見と対応の重要性が市民全体に伝わるよう努めるべきとの意見が多数出された。
今後の無理のない形での取り組みが期待される中、地域住民との協力を通じて、持続可能な社会に向けた施策を進めていくことが求められている。各議員からの視点を反映した条例や施策の具体化に注目が集まる。