令和元年12月、定例会で行われた一般質問において、さまざまな課題が取り上げられた。特に、災害時の避難所運営と幼児教育・保育に関する問題が際立っていた。
初めに、一般質問で井上文男氏が強調したのは、一宮市における洪水など災害時の避難所設置についてであった。井上氏は、「市民の命を守るためには、迅速かつ安全に避難所が開設されるべき」と述べ、市当局に真剣な対応を求めた。この一連の質問に対し、総合政策部参事の竹内和彦氏は、避難所開設の流れを詳細に説明。また、簡易トイレの設置など具体的な対策も明らかにした。
続く幼児教育・保育についても議論が展開され、無償化が導入される中での公立・私立の保育園での取り組みや支援策が論じられた。例えば、副食費の扱いや保育士の負担軽減についても質問が交わされ、今後の人員配置について配慮する姿勢が示された。さらに、市内のボランティアによる協力体制や情報共有の重要性も指摘された。
交通安全対策については、特殊詐欺やあおり運転が取り上げられ、その対策としてのステッカーの配布や啓発活動が報告された。市内での摘発件数が975件に達し、依然として問題が根強いことが認識されている。一方で、ボランティアや地域住民による防災支援の重要性も強調され、地域とのつながりを深めるための啓発が求められた。
最後に、心理的、肉体的負担を軽減するための一時保育の拡充案も提起された。市民の育児環境を改善するために、小規模保育所の増設が検討されるとともに、情報提供の強化も望まれる。全体を通して、議員たちは市民の安全や生活向上を目的に、様々な施策や取り組みの必要性を訴えかけた。