令和2年6月15日、上野原市議会第2回定例会が開催され、市政一般に関する質問が行われた。議題には、新型コロナウイルスの影響による影響、学校授業について、オンライン授業の実施など、幅広い内容が取り上げられた。
特に、1番の内田倫弘氏は、県内の感染者数や授業の遅れに対する保護者の不安の声を強調し、実際の授業スケジュールについて質問した。安藤哲也学校教育課長は、小中学校の運動会の予定を9月から10月に変更し、修学旅行は9月から12月に計画していると答えた。
また、授業時数の確保に向けて、夏休みを19日間短縮し、土曜日の登校は行わない方針を示した。特に中学3年生は受験を控えた重要な学年であるため、教員の配置を進め、きめ細かな指導が行われることが強調された。
さらに新入生の保護者へのサポートについて、安藤課長は、家庭での学習指導や健康、安全指導が行われていると説明し、電話での相談対応も尽力していることを伝えた。こうした施策は新型コロナウイルス感染の影響を考慮したものであり、学校側でも対応を強化している様子が伺えた。
内田氏は、ガイドラインの明確化が必要であると述べ、新型コロナウイルスの第2波や3波に備えた準備についても質問した。安藤課長は、基本的な対応マニュアルが整備されており、これをもとに適切な指導を行うことを表明した。
さらに、オンライン授業の実施についても議論が続き、安藤課長は、ICT教育の推進に向けた取り組みを説明し、Google Suiteを介して、児童生徒が自宅でも授業を受けられる環境の整備を進めていることを強調した。今後も教員への指導や設備の整備が進められる予定である。特に、家庭内でのインターネット環境の整備が確認され、モバイルルーターの配布も考慮されている。
この他にも、新型コロナウイルスに関連した議題が多く取り上げられ、教育現場での柔軟かつ進化した対応が求められる様子が見受けられた。教育委員会では、今後も氷河期を迎えた教育環境に向けて、配慮ある取り組みを進めていくことが期待されている。